新技術つくば
新ATX電源発売販売中!
PCコラム番外編

ここでは直接当社と関係の無い話題を取り上げていきたいと思います。
基本的に話半分ということで……。

その1 不良クラスタ発生! その原因は……
PC起動時に「ウイィィィン……ヒューン……ウイィィィン……」という嫌な音がしました。
こういう場合は下手に調べて悪化させる前に、まず大切なファイルだけ救出するのが鉄則です。
絶対にスキャンディスクをかけてはいけません。

次に、ディスクのS.M.A.R.T.情報で故障確認して新品交換です。
ところがメーカーのData Lifeguard Diagnostic for Windowsで調べても、HDDは健康そのもの。

駄目なHDD変換コネクタのピン そう。Western DigitalがRock Solidと太鼓判を押す、
Caviarの倍、60万回のLoad Unloadに耐えるメカを備えたVelociRaptorで故障はありえないのです。
(でもS.M.A.R.T.診断しているので説得力ゼロですね。)

残りは電源かマザーボード。
ウチのコで故障はありえないので電源は除外。
(でも電圧波形正常を確認していたりします。)

がさごそやって、コネクタに触れた瞬間、異音再現です。
「ウイィィィン……ヒューン……ウイィィィン……」

駄目なHDD変換コネクタ なんのことはない、
分岐コネクタと変換コネクタの両方不良でした

ピン(変換コネクタ・HDD側)が少し細く、ソケット(分岐コネクタ・電源側)が少し太かったため、ユルユルです。 正確な太さの、うちの電源のコネクタ相手なら、大丈夫でした。

製造元型番で発注管理している製品用の部品発注と違って、 PC組み立て時にそのへんに転がっていた変換ケーブルを使ったのが敗因です。 自分用パソコンと思って油断していました。反省。

本来、このコネクタはソケットがピンを締め付ける構造なので、外側のプラスチックが無くてもガタつくことはありません。 電線同士を指で軽く引っ張ったり押したりした時に0.1mmでもガタ(すべり)があったら不良品です。 接続時にズレたり固くて手間取るのも不良です。

Tyco(AMP)社謹製(Intel純正指定品)のピン・ソケットは使って気持ちいいものです。私は惚れました


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その2 偽電線
またまた地味な部品の話です。
2010年の春ごろに、ネットで見つけた怪しげなサイトで、SATA変換ケーブルがなんと送料込み一本1ドルでした。 案の定、ピンが固くて使いにくいのでバラして実験用の治具にでもするかと観察して見てみたところ……。

なんかおかしい電線1 これは、おかしい。

ピンを圧着するときは電線の被覆をむきますが、その長さ(ストリップ長)は規定で決まっています。こんなにはみ出すはずがありません。作業者が正しい圧着方法を教えられていない証拠です。

それはともかく、芯線(導体)の色が赤銅色に見えますね。 このタイプの大電流電源線には、酸化などで事故が起きないように圧着相手に銀色スズめっきの芯線を使うことという指定があります。 (電流の少ない信号線や、100V用では赤銅色のものもあります。)

パソコンのATX電源でおなじみのUL1007電線が銀色なのは、そういう理由なのです。

なんかおかしい電線 電線を間違えたのかな、と思って表示をチェックしてみました。

AWM 1007としか書いてありませんが、電線で1007といったらUL1007の事です。(日本のフジクラ製とかミヤマもAWM 1007表記です。)

メッキなし = UL1007の偽者です。

ピンの精度がダメ。電線加工は規定違反。そして電線そのものが偽者。

ここまでくると被覆の難燃性や耐久性がどうなっているか、経年劣化で割れてショートしないか、可塑剤が有害でないか等、分かったものではありません。

かつて自動車会社が海外進出した時に、下請けの工場を引き連れていった理由が良く分かります。 現地部品には、最低でも徹底的な受け入れ試験と工場の全工程チェックが必要です。

数円の電線でそこまでお金をかけて安物を使う必要もないでしょう。
ウチみたいな規模の国内ひきこもり型製造業では、現地部品は怖くて使えたものではありません。
日本製でいいじゃないかと思うのです。

その3 部品メーカー苦心の跡
ほぼ予定通りメーカーが操業再開し、6月に再入荷した12V基板では、メーカーからの予告どおり一部部品変更があったようです。 左右の基板、丸で囲んだ部分が異なっています。

電解コンデンサの製造工場変更 雑音防止用フィルムコンデンサがメーカー変更、電解コンデンサは日本ケミコンのままですが、工場コード変更です。

さらに、電解コンデンサをよく見るとフィルムの色調が僅かに変わっています。

そういえば4月ごろ、石油化学プラントの操業停止で納豆やペットボトルの包装材フィルムが不足との報道がありました。

まさか6月になって、こんなところに部品メーカの苦心の跡を発見するとは思いませんでした。


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